◆高齢化が進む日本で、国の医療費を抑えつつ、どのように国民全体に適切な医療を届けるかの議論で、高薬価の新薬を保険医療でどれだけカバーできるかが争点となってきた。国は、癌や難治性疾患治療薬に医療費を投じる一方、OTC医薬品を活用したセルフメディケーションの普及を図り、何とか医療費を抑えようとしている
◆限られた財源の中、今後も高薬価の新薬の登場が見込まれる。その分、スイッチOTC化と共にセルフメディケーションが求められる対象疾患も広がっていくだろう
◆医療は本来、公共性の高いものだが、セルフメディケーションの考え方は、自己責任の要素も含まれている。個々の経済状況や居住地域、情報リテラシーの面で、セルフメディケーション格差が問題になるかもしれない
◆国ができることに限界があるのであれば、全国に6万軒あると言われている薬局の役割がより重要になる。処方箋がなくても気軽に薬剤師に相談することで、一人でも多くの国民が適切なセルフメディケーションを実現してほしい。
適切なセルフMの実現、薬局の役割がより重要に
2021年07月12日 (月)
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