KMバイオロジクスの永里敏秋社長は記者会見し、開発中の新型コロナウイルス感染症を対象とした不活化ワクチン「KD-414」について、「来年中に提供できる計画で進めていきたい」との考えを示した。現在、米ファイザーなど海外製mRNAワクチンの接種が進んでいるが、永里氏は「来年以降、3回目、4回目の接種を行うようになった場合、自国のワクチンでできるよう、しっかりやっていきたい」と意欲を示した。
同ワクチンは、3月から健康成人と65歳以上の健康な高齢者201人を対象に国内第I/II相試験を開始し、6月中旬には被験者の2回接種が完了。8月にも結果が得られる見通しとなっている。良好な結果が得られれば、今秋に第III相試験を開始する予定で、来春には製造開始を見込んでいる。
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