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【厚労省】軽症コロナ治療薬を初承認‐入院患者に国が無償提供

2021年07月21日 (水)

重症化予防に期待

 厚生労働省は19日、中外製薬の新型コロナウイルス治療薬「ロナプリーブ点滴静注セット300」「同セット1332」(一般名:カシリビマブ、イムデビマブ)を特例承認した。新型コロナウイルス感染症の重症化リスク因子を持ち、酸素投与を要しない軽症・中等症I患者が投与対象となる。重症化リスクのある入院患者に投与し、国から患者に無償提供を行う。軽症患者向けには初の新型コロナ治療薬となり、重症化予防効果に期待がかかる。

 薬事・食品衛生審議会医薬品第二部会は同日に同剤を審議し、特例承認しても差し支えないと結論付けた。同剤は新有効成分のカシリビマブ、イムデビマブの2種類の中和抗体を組み合わせた抗体カクテル療法で、「SARS-CoV-2による感染症」(新型コロナウイルス感染症)の治療を効能・効果とする。既に20日から入院施設のある医療機関への配送を開始した。


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