小野薬品は6日、同社の社員2人が今年1月に贈賄の疑いで逮捕された事件で、3人の外部弁護士で構成される調査委員会の報告書を公表した。調査委員会は、2人の行動は「正当化されるものではない」「第三者収賄罪の成立に疑う余地はない」としつつ、「MRにとってはまさにグレーゾーンの中で起きた事件であると言っても過言ではない」と言及。「業界全体として検討すべき課題でもあることを浮き彫りにした」と投げかけている。
この事件は、小野薬品プライマリー統括部中部営業部長、同部三重営業所三重病診2課長の2人が、三重大学病院臨床麻酔科教授に対して医療用医薬品オノアクトを積極的に使用するよう依頼し、第三者である三重大学に奨学寄付金200万円を提供したことが第三者供賄に当たるとして逮捕されたもの。2人は6月に津地方裁判所から、懲役8月、執行猶予3年の有罪判決を受けている。
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