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【第54回日薬学術大会】分科会の見どころ・聞きどころ 一般用医薬品等の流通と適正使用

2021年09月13日 (月)

第54回日本薬剤師会学術大会

座長
日本薬剤師会理事
大原整
福岡県薬剤師会常務理事
原口恵子

 改正薬機法において「薬局は全ての医薬品を安定的に供給し、薬剤師が医薬品の適正使用に必要な情報提供及び薬学的知見に基づく指導の業務を行う場所」と薬局の定義が改められた。本分科会では、法律に謳われる薬局がどのようなものなのか、薬剤師、薬局が取り組むべきことは何かを考える。

 基調講演は「要指導医薬品・一般用医薬品と薬局・薬剤師」と題し、日本薬剤師会の岩月進常務理事から、改正薬機法で必須となった一般用医薬品の販売において、薬局、薬剤師が、今すべきことは何かについて講演いただく。

 次いで「国民皆保険制度を護るセルフメディケーション~セルフメディケーションの日シンポジウム2020から~」と題し、日本OTC医薬品協会の川瀬一朗薬制常任委員から「セルフメディケーションの日シンポジウム2020」での基調講演内容の紹介と共に、国民皆保険制度を護るために医療資源を有効に使う必要があり、そのためにセルフメディケーションが果たせる可能性や課題について講演いただく。

 また、日本中毒情報センターつくば中毒110番の高野博徳施設次長から、「日本中毒情報センターの役割と一般用医薬品の適正使用への寄与について」と題し、中毒情報センターに寄せられる相談事例の分析により見えてくる、医薬品適正使用に果たす服薬指導の重要性について講演いただく。

 最後に、福岡市薬剤師会の福岡英樹氏から「保険薬局中心の薬局が一般用医薬品に取り組むために~『かつて薬剤師は”町の科学者”と呼ばれていた』を考えてみる~」と題し、医薬分業が進むことで薬局の機能が変化している中、演者自身の経験と、今と昔の薬局を分析することで見えてきた、薬局が取り組む課題について講演いただく。

 薬剤師、薬局を取り巻く環境が大きく変わってきていると感じる。オール薬剤師で目指すべきベクトルを共有できると幸いである。

 (原口恵子



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