日本くすりと糖尿病学会学術集会がウェブ開催され、シンポジウムで関係者は、糖尿病専門医がいない病院や地域での薬剤師の役割について討議した。糖尿病の患者数は多く、年々増え続けており、糖尿病専門医だけで全ての患者を支えきれないのが現状。愛染橋病院薬剤科の柳瀬昌樹氏は、妊娠糖尿病患者の外来で説明を受け持ったり、医師の依頼を受けて薬物療法を提案したりしているとし、「そこにいるスタッフで患者のためにできることは何かを考えることが大事ではないか」と投げかけた。
愛染橋病院は大阪市にある253床の中規模病院。総合周産期母子医療センターを設けているため、妊婦や小児患者が多い。妊娠に伴って血糖値が高くなり発症する妊娠糖尿病の患者も少なくないが、常勤の糖尿病専門医はいないため、糖尿病薬物療法認定薬剤師の資格を持つ柳瀬氏が他職種と連携しながら関わりを強化している。
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