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【医療薬学会年会】情報共有のあり方を議論‐施設や地域で独自の工夫

2021年10月18日 (月)

 このほどウェブ開催された日本医療薬学会年会のシンポジウムで、トレーシングレポートの質向上や効率的な運用方法をめぐって、病院や薬局の薬剤師が意見を交わした。退院時に病院から薬局に手厚く情報を提供して薬局薬剤師による患者フォローアップを後押しする取り組みや、地域ぐるみでトレーシングレポートの書式を統一して効率的に運用する事例などを紹介。生まれた成果や今後の課題を共有した。

 池見泰明氏(京都大学病院薬剤部)は、同院が運用する抗癌剤適正使用のための施設間情報連絡書を紹介した。

 同連絡書には、患者フォローアップを実施する時期の目安や注意すべき副作用症状を記載して薬局に送付する。その情報をもとに薬局薬剤師に患者フォローアップを実施してもらい、トレーシングレポートを返送してもらう。


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