武田薬品のクリストフ・ウェバー社長は10月28日の中間決算説明会で、安全性上の問題で経口オレキシン2型受容体選択的作動薬「TAK-994」の第II相試験を終了したことに言及。「データの分析を続けていくが、あくまでも幅広いパイプラインの一つ。オレキシンフランチャイズに対するコミットメントは変わらない」との考えを強調した。
TAK-994は、NT1を対象とした第II相試験を実施していたが、長期継続投与試験で肝機能に関する安全性シグナルが発現したほか、1例で重度の肝機能検査値の上昇が見られるなど、安全性上の問題が判明したことから、患者への投与中断を決定。第II相試験を当初予定より3カ月以上前倒しで終了することになった。
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