サワイグループホールディングス(GHD)は3日、抗真菌剤への睡眠薬混入などが発生した小林化工の製造設備や物流、研究開発拠点と関連部門の人員を譲り受けることで小林化工の親会社であるオリックスと合意し、譲渡契約を締結したと発表した。同日付で子会社「トラストファーマテック」を新設し、製造設備等の6施設と生産関連に従事する人員などを受け入れる。2022年3月末までに譲渡を完了し、23年4月から製品の出荷を開始する予定。譲受額は非公開。
同日、大阪市内の本社で記者会見したサワイGHDの澤井光郎会長は、「ジェネリック医薬品業界は品質の確保と製品の供給力強化が喫緊の課題。サワイグループでは安全かつ高品質なジェネリック医薬品を安定的に届けるため、あらゆる手段を模索してきた。今回の譲受が今後の安定供給体制の実現に不可欠と考え交渉を進め、合意に至った」と説明した。
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