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【変わりゆく医薬品情報提供~これからのMRのあり方】医薬ゼミトータルラーニング事業部

2021年12月20日 (月)

ニーズ対応した教材開発

勝田氏

勝田氏

 医学アカデミー薬ゼミトータルラーニング(YTL)事業部は、コロナ禍による訪問規制などMRを取り巻く環境が大きく変化する中で、顧客のニーズに対応した様々な教材やコンテンツを開発している。特に模擬症例ディスカッションを中心としたプログラムや、実臨床に沿った医師の思考を学ぶことができる教材は製薬企業からの評価も高く、引き合いも多くなっている。YTL事業部課長の勝田雅之氏は、「MRが限られた面談の中で論点を掴み適切な情報提供を実施するには、臨床を学び、医師の立場に立ち医師の考えを学ぶことが重要だ」と話す。

米山氏

米山氏

 YTLは従来「対面での集合研修」を前提とした講師派遣や教材の提供を中心に製薬企業や薬剤師・登録販売者などの人材育成を支援してきた。

 昨年は新型コロナウイルス感染症拡大の影響から、MRが在宅で知識を学ぶことができるインプットを主体としたEラーニングコンテンツを数多く提供。ウェブツールを活用し、双方向性のコミュニケーションが可能なオンライン研修も開発するなど、顧客の教育ニーズに柔軟に対応してきた。

 一方、最近ではインプット中心の教育からアウトプット中心の教育へとニーズがシフトしており、これまで学んだ知識をMRが実際にどう生かしていくかを学ぶ研修が求められている。

 MRは、徐々に医師との面談時間をもらえるようになっているものの、依然として面談回数が限られていることから、1回の面談でいかに論点を掴み、周辺知識も踏まえた適切な情報提供ができるかが重要になっている。こうした背景からYTLでは「医師が実臨床でどう考えているか」を学ぶコンテンツの開発に力を入れている。

 中でも特にニーズが高いコンテンツが「症例ディスカッション」だ。患者の症例情報をベースに、問題点の抽出、検査やオーダー、検査手術結果からのアセスメントと診断や治療方針の決定プロセスをグループワークでのディスカッションと発表、専門医の解説を通して学ぶ。

 MRは薬剤を中心とした考えで治療に着目するケースが多いが、医師は目の前の患者をどう助けるかを第一に考えており、この思考のギャップに気づくことで医師と症例ベースで面談できるスキルを身につける内容となっている。

 患者の悩みを医療従事者がどのように解決していくのかを学ぶ教材が「専門医の思考を知る」である。受診から診断・治療へと進むプロセスの中でどのように患者が悩み、それに対して専門医がどのように思考するのかを、ポイントごとに専門医がインタビュー形式で解説し、動画やパワーポイント、ワークブックにて研修を行う。

 この教材を通じて医師や医療従事者がどのように患者と関わるのか考えるきっかけを作り、MRの思考を薬剤中心から患者中心へと変え、MRの行動変容につなげていく内容となっている。

 従来からYTLが力を入れている癌領域では、免疫チェックポイント阻害薬使用に伴う有害事象(irAE)の基礎知識を身につけ、癌治療医に役立つ知識を学ぶ「irAE対応FrontLine」をリリースした。

 irAEは各臓器など多岐にわたるが、代表的な10領域17項目に分類しており、抑えるべきポイントを学習しやすい形式で構成。各AEの領域の専門医が監修し、実臨床で受けた質問内容やオンコロジーMRに知っておいてほしい内容などを動画に収録しているのが最大の特徴で、研修でも活用しやすい形式になっている。免疫チェックポイント阻害薬の適応拡大に伴い、各癌種で使用されるケースも増えており、irAE関連知識の拡充は今後さらに必要になるという。

 YTLでは、今後MR個人が自己研鑽のためにスキルを高められる研修の開発を進めていく予定。

 YTL事業部の米山博士氏は「MRの本質としてMR力を高める個人学習ができる教材を開発し、YTLが考える『MR教育』を通して医療の質を上げていきたい」と意欲を示している。

医薬ゼミトータルラーニング事業部
https://www.ytl.jp/



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