◆新型コロナウイルスとの戦いに明け暮れた2021年。今年ほど薬が社会から脚光を浴びた1年はなかっただろう。クリスマスイブの24日、コロナ対策の切り札となる待望の経口薬が特例承認された。承認申請からわずか20日のスピード承認となった
◆岸田文雄首相が年内の実用化を宣言し、何とか承認にこぎつけた。重症者向けの治療薬、軽症・中等症者向けの中和抗体薬が承認されているものの、自宅で服用でき医療負荷の軽減も期待できる飲み薬が登場することは心強い限りだ
◆期待が大きい分、開発が成功しなかったときの落胆は計り知れない。アルツハイマー病治療薬の承認が見送られ、継続審議となった。経口コロナ薬の登場で薬の価値を再認識した一方で、難病に対する新薬開発の難しさを改めて実感させられた
◆薬の信頼性も大きく揺らいだ。後発品メーカーの不適切事案によって医薬品の自主回収が相次ぎ、医療機関や薬局で深刻な薬不足に陥った。問題に終止符を打ち、来年こそは希望に満ちあふれた1年であってほしい。
薬が脚光を浴びた1年
2021年12月27日 (月)
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