米バイオジェンは20日、エーザイと共同開発したアルツハイマー病治療薬「アデュヘルム」(一般名:アデュカヌマブ)について、来年1月から米国で同注射100mg/mL溶液の卸業者購入価格を約50%引き下げると発表した。アデュヘルムの採用遅れなどを踏まえ、維持投与量の年間コストを5万6000ドルから2万8000ドルに引き下げる。当初4年間の薬価据え置きを表明していたが、方針転換することになった。
アデュヘルムをめぐっては、高額な薬剤費から軽度認知症患者が経済的理由で選択しない状況にあり、米国での採用が遅れていた。
そのため同社は、価格を下げることで患者の自己負担費用を軽減し、保険適用と専門医療機関へのアクセスを高める必要があると判断した。これにより、同社は2022年にアデュヘルムによる治療を約5万人が開始する可能性があるとしている。
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