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【2022年年頭所感】ダイバーシティ経営を着実に実行‐小林製薬社長

2022年01月12日 (水)

小林製薬社長 小林章浩

小林章浩氏

 小林製薬では“あったらいいなをカタチにする”をコーポレートブランドスローガンに掲げ、「ブルーレット」や「アイボン」「熱さまシート」など、世の中にないニッチ製品で新しい生活習慣を作り、新市場を創造してきました。

 時には「あったらいいな」は「なくてもいい」ではないか、と言われることがありましたが、もし私どもが手がけなければ、その困り事を持つお客様は我慢するしかなかったのです。コロナ禍において変わらず支持してくださる方が大勢いらっしゃることを知り、「あったらいいな」が、その困り事を持つ方にとって「なくてはならない」存在になっていることを再認識いたしました。

 このような「あったらいいな」の製品は、社員のアイデアから生まれています。そして、多様なアイデアが出る仕組みとして、社員それぞれの視点・経験を生かす「全社員提案制度」や、心理的安全性を高める「さん付け呼称」などの制度があります。この小林流ダイバーシティ経営を着実に実行し、多様な意見を出し合える風土を守ることで、お客様の困り事を解決する製品を生み出し続けてまいります。

 また、これからは他社との協業で“あったらいいなをカタチにする”活動にも注力していきます。昨年9月に発売した、香りで認知機能をスクリーニングするキット「ニンテスト」は、芳香剤開発で培った技術を生かし、高齢者の認知機能低下という社会課題へアプローチした製品です。健康診断センターへ販売ルートを持つ栄研化学様と業務提携をすることで、自社だけでは実現できない「あったらいいなをカタチ」にしてまいります。

 本年は中期経営計画(2020~22年)の最終年度です。テーマに「国際ファースト」を掲げ、全社で協力して国際事業を推進する体制へと変わりました。国際事業の柱である北米市場と中国市場においては、OTC医薬品が事業拡大の鍵であると考えています。北米は20年に子会社化したAlva(アルバ)社とのシナジーを発揮し、新製品開発と既存品の育成を進め、中国では昨年当社初のスイッチOTCとして承認を取得した液体肩こり治療薬「アンメルツ」の育成に注力し、OTC医薬品の販売体制を強化していきます。今後は世界各国のお客様の困り事を捉え、「あったらいいな」を届けていきます。

 また、昨年はDX推進委員会を発足し、組織横断型のワーキンググループを結成しました。社内公募で50人以上の意欲ある社員が参加し、中には中国の現地法人や富山・宮城などにある工場のメンバーもリモート参加しています。デジタル技術によって新製品開発のプロセスを刷新するなどの取り組みを進め、さらに多くの困り事をスピーディに解決していく所存です。



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