ドラッグストア大手のココカラファインホールディングスは16日、子会社のセイジョーが、ロシア極東市場への参入を目指すと発表した。ロシア貿易を手がけるイービストレード(東京都千代田区、社長寺井良治氏)と、ロシアの有力化粧品卸DIXI(本社ウラジオストク市)との間で、3月中旬をメドに合弁会社を設立し、ウラジオストクにおいて日本製品の輸入販売、ロシアにおけるドラッグストア展開の可能性などの研究を進めるという。
ココカラHDでは、国内のドラッグストア市場の拡大と共に、新たな市場開拓を進めるべく、中期重点計画として海外進出の事業化調査を行ってきた。ロシアは、短期的には金融危機の影響による経済成長の減速懸念があるものの、依然として消費拡大の可能性を持っている。その中でも、極東・シベリア地域は日本に近いこともあって、日本製品が普及する土壌・環境が整っているなどの地理的要因に着目した。
今回、戦略的業務提携を締結する予定のイービストレードは、極東・シベリア地域の貿易に豊富な経験を有する。DIXIは、ロシア極東地域で最大の化粧品卸で、ロレアル、J&Jなどの正規代理店でもあり、同地域の化粧品・日用品市場では最大のシェアを持つ。合弁会社は、セイジョーが34%、イービストレードが17%、DIXIが49%の割合で出資する。新会社の詳細は、今後協議していく予定という。
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