オーガナイザー
中村孝司(北大院薬)
井上小枝(ナガセ医薬品)
免疫チェックポイント阻害剤の登場は、癌治療に革命をもたらしたが、その有効性は一部の患者に限定されている。それゆえ、他の治療法と組み合わせた複合癌免疫療法の開発が様々な戦略で進められている。そのような中、ナノテクノロジーを利用したdrug delivery system(ナノDDS)は、免疫機能性分子の機能最大化や複雑な癌免疫応答制御などに有用な技術として非常に注目されている。
本シンポジウムでは、癌免疫領域におけるナノDDS研究を推進する先生方にナノDDS技術を利用した癌免疫療法の開発やその未来像についての最先端の知見をご紹介いただく。また規制の観点から、癌治療に用いられる抗体医薬に関するご講演をいただくことで、ナノDDS技術を基盤とした癌免疫療法開発の基礎から実用化までの創薬を議論したいと考えて企画した。
(中村孝司)