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メルクのシェリング・プラウ買収は「プラス成長に好都合の相手」‐データモニターが分析

2009年3月25日 (水)

 英国の市場調査機関データモニターは、米メルクのシェリング・プラウ買収について、「メルクの売上見通しがマイナス成長からプラスに転換する」との分析結果を発表した。また、計画されている35億ドルのコスト削減が実現すれば、新メルクは2008年から13年の営業利益が、年間平均成長率で6・9%まで加速すると評価した。

 同社は、メルクの主力製品が13年までに、ジェネリック医薬品との激しい競争に見舞われると指摘。特に08013年までの売上高は、新製品で年間35億ドル、中核製品で年間22億ドル増加するとしながらも、相次ぐ特許切れで年間61億ドルもの売上高を失い、13年には08年の売上高を4億3500万ドル下回るとの予想を示した。その上で、「メルクが合併対象にシェリング・プラウを選択したことは、売上成長のプラス転換に好都合のパートナー」と分析した。

 相手のシェリング・プラウについては、「単独で08013年まで、米国製薬大手の中で最も急速な成長が予想される」と高く評価。メルクは0・3%のマイナス成長から1・7%のプラス成長に転じるとの見通しを示した。さらに、計画されている35億ドルの経費節減が実現された場合、営業利益の成長率は6・9%にまで上昇するとのシナジー効果を予想した。

 一方、分析では、「両社の合併は、金額面にとどまらず、メルクが生物学的製剤など、主要な戦略的次元でポートフォリオの多角化を図る絶好の機会」とした上で、「メルクは、主力の3大領域である循環器、呼吸器、感染症がジェネリック医薬品の脅威にさらされているが、シェリング・プラウはメルクの強みを補完する三つのフランチャイズを有しており、こうしたインフラの重複で、シナジー効果の可能性が拡大する」とした。

 最大の効果として「メルクはコレステロール合弁事業売上の完全一体化が可能である」ことを挙げ、シェリング・プラウの呼吸器系フランチャイズとメルクの事業が統合されることについても、「12年にシングレアの特許切れを迎えることから時宜を得た動き」と評価。さらにシェリング・プラウの保有するC型肝炎治療薬、プロテアーゼ阻害薬がメルクの研究領域と合致するとし、「有望な単独、併用療法の誕生に向け前進が期待できる」と好感した。

 同社循環器系リードアナリストのニック・カチャリアス氏は、「メルクは未知の領域に前進するだけでなく、シングレアの特許切れで打撃を受けると思われる呼吸器系ポートフォリオの活性化が可能」と分析している。




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