途上国への供給も視野
日本医療研究開発機構(AMED)のワクチン開発司令塔組織「先進的研究開発戦略センター」(SCARDA:スカーダ)の濱口道成センター長は、本紙のインタビューに応じ、「当面は新型コロナウイルス感染症をターゲットに、mRNAワクチンを国内で開発・製造する体制を作ることが目標」との抱負を語った。「低コストで製造可能」「室温保管に対応」「様々な変異ウイルスをカバー」「1回の接種で長く効果が持続できる」などの特徴を持つ次世代型mRNAワクチンの開発を後押しし、アジアやアフリカなど開発途上国への供給も目指す。
3月に開設したスカーダは、政府が指定する重点感染症を対象に、パンデミックなど有事の際に安全性と有効性が確保されたワクチンを迅速に国内外に供給することを目標としている。平時から感染症ワクチンの開発やワクチン開発に資する新規モダリティの研究開発に関して、研究費の配分を通じて支援する。
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