◆2022年度診療報酬改定で決まった看護師の処遇改善で、中央社会保険医療協議会の委員からコメディカルの対象に病院薬剤師を含めるよう求める意見が相次いだ。地方の病院薬剤師不足が解消される兆しが見られていない中、追い風となり得る出来事だ
◆実際に、石川県では能登地区で深刻な薬剤師不足に陥っており、県議会の質問で取り上げられる事態となった。大きな理由に挙げられているのが給与水準の問題だが、これは今に始まったことではない。当直など業務負担が重いにも関わらず給与水準が低い病院薬剤師の処遇改善は、長年の課題になっていた
◆なかなか解決策が見出せない中で今回、看護師の処遇改善をめぐる議論に病院薬剤師を加えるよう中医協の場で声が上がった意義は大きい
◆こうした声が出るのも病院薬剤師の必要性が各職種から認識されているからで、病棟業務をはじめとした取り組みが認められている証左と言っていいだろう。何とか今回の処遇改善が実現し、病院薬剤師不足解消のきっかけになってほしい。
病院薬剤師不足解消のきっかけになるか
2022年06月20日 (月)
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