薬剤師の臨床業務効率化に向け、定型的な作業を自動化するソフトウェア型ロボットのRPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)が注目されている。9日にオンライン上で開かれた第24回日本医薬品情報学会学術大会では、先進的な活動を行っている医療機関の薬剤師から、エクセルなど身近なツールを用いた自作のRPAに取り組んでいる事例が紹介された。演者からシステム担当者の負担軽減が課題に挙げられたが、RPAによる単純作業の自動化や効率化は有用との意見で一致した。
葛葉里奈氏(札幌花園病院薬局)は、精神科病院におけるRPA活動の現状を報告した。同院は常勤薬剤師が2人と人手不足の状況にあり、パソコン操作に得意意識を持っていない薬剤師も多かった。こうした中、できるだけ業務を自動化することで作業の実施時間短縮と安全性の向上を目指し、RPA活動の検討を始めた。
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