塩野義製薬は25日、新型コロナウイルス感染症予防ワクチン「S-268019」について、60歳以上の被験者180人を対象に4回目接種の効果を検証する国内臨床試験を開始した。
ファイザーの「コミナティ」に対する免疫原性の非劣性を検証するもので、2023年10月末の終了をメドに試験を進める。6月から国内で60歳以上の人などを対象に4回目接種が開始されたが、使用できるワクチンが「コミナティ」と武田薬品の「スパイクバックス」に限られていることなどから、選択肢増につなげる。成人対象の臨床試験の結果などに基づき、早ければ今月中の国内承認申請を目指している。