2009年度の科学技術分野の文部科学大臣表彰受賞者に対する表彰式が14日、都内で行われた。薬学領域からは、日本薬学会推薦の奥野恭史氏(京都大学大学院薬学研究科教授)が科学技術賞(科学技術振興部門)を受賞した。そのほか、薬学会推薦では2人の研究者が若手科学賞を受賞した。
薬学会推薦研究者、薬学・製薬系の受賞者とその業績は次の通り。
科学技術賞(科学技術振興部門)
奥野恭史(38歳):創薬を加速化する医薬候補化合物の革新的探索計算技術の振興
若手科学者賞
阿部肇(38歳、富山大学大学院医学薬学研究部助教):人工ホスト高分子による水中での糖認識系の研究
有田誠(39歳、東京大学大学院薬学系研究科准教授):オメガ3脂肪酸由来の抗炎症性脂質メディエーターの研究
加藤大(38歳、東京大学大学院薬学研究科特任准教授、薬学会推薦):高性能分離分析法の開発とナノ物質への応用についての研究
佐藤洵子(38歳、東京医科歯科大学難治疾患研究所准教授、薬学会推薦):心筋イオンチャンネル機能調節と不整脈の研究
創意工夫功労者賞
宝田かおる他3氏(富山化学富山事業所富山工場):無菌製剤製造エリアの清掃消毒方法改善、ベンチレーションフードの改善
小椋裕子(武田薬品工業光工場):注射剤包装設備の改良・改善
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