ルール複雑化で予見性低下

医療用医薬品の目指すべき流通や薬価制度のあり方を検討する「医薬品の迅速かつ安定的な供給のための流通・薬価制度に関する有識者検討会」が8月31日に初会合を行った。革新的な医薬品や医療ニーズの高い医薬品の日本への早期上市、医薬品の安定供給に対応するための課題を整理し、来年3月の取りまとめで流通・薬価制度のあり方について提言を行う予定。構成員からは「医療用医薬品流通問題は薬価改定方式の改革なしには解決しない」との厳しい指摘や、「頻回にわたる改定で薬価制度が複雑化し、日本市場での事業予見性を低下させている」との意見が上がった。
有識者検討会は医薬品の品質確保や安定供給の問題、新薬のドラッグラグの懸念など足下の問題を受け、流通・薬価制度のあり方について検討を行うために設置された。医療経済や薬価制度、流通実態に詳しい学識経験者8人のメンバーで構成し、城克文大臣官房医薬産業振興・医療情報審議官が構成員の参集を求め、原則公開で開催する。
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