ノアメディカルシステムは、薬局ユーザーの要望を調査研究し、使いやすく機能をバージョンアップした調剤薬局支援システム「NO@H FOR THE PHARMACY V7」(ノアフォーザファーマシーバージョン7)の販売を今月から開始した。
同システムは、レセコンに求められる基本機能である入力、チェック、投薬、会計・請求までの一連の業務を快適・簡単に行える。処方入力には、今回・前回の処方比較を確認できるよう処方比較画面を配置。前回処方の確認を行った上で、処方設計に進めることができ、適切な処方監査につながる。
画面デザインは、フルHDの解像度に対応したワイド画面に“新化”し、必要な情報を分かりやすく配置している。2022年度調剤報酬改定の内容に沿ったリフィル処方箋の入力、表示も正確に行える。
医療事故防止のチェック機能として、医薬品データベースによる相互作用、病態などの自動チェック機能のほか、薬物動態学的セーフティマネジメントシステム「PHACOSAM」(ファコサム)を標準装備して、TDM対象薬物・小児薬用量の薬物動態的評価、またCcrやeGFRなどの腎機能評価予測値を推算することで、腎排泄型薬剤の処方監査の強化につなげることができる。
さらに、ファイリングシステムの搭載により、処方箋をスキャンした画像を見ながら医療従事者が処方入力し、薬剤師は処方箋の原本をもとに処方監査・調剤と並行して作業ができる。ファイリングシステムを通じて取り込んだ画像は患者データとして保存でき、投薬ミスの防止や患者からの問い合わせの確認、監査時の記録としても活用できる。
オプションの在庫管理システムを導入すれば、処方入力時に薬剤の在庫数の確認ができ、発注タイミングも容易に判断できるなど、薬局業務の効率化に役立つ。
同社は、今後もICTを活用した薬局業務DXの実現に向けて、様々なソリューションの提供を予定している。