厚生労働省の八神敦雄医薬・生活衛生局長は5日、福岡市内で開かれた第16回日本薬局学会学術総会で講演し、年末年始に想定される新型コロナウイルス感染症の「第8波」とインフルエンザの同時流行に備え、薬局が果たす役割に期待感を示した。八神氏は「最悪の場合、コロナとインフルエンザで1日75万人の感染者が出る。そうなると医療現場は逼迫する」と強調。第8波の同時流行に備え、検査キット、解熱鎮痛剤、発熱時のアドバイスなど「地域への支援相談体制について平時から準備し、流行が始まった場合は抗原検査キットの供給や解熱鎮痛剤の販売など、特に夜間・休日対応への協力をお願いしたい」と要請した。
八神氏は、コロナウイルスの判定に用いる医療用抗原検査キットのOTC化について、「第1類医薬品として薬剤師の関与のもと、きちんと説明を聞いた上で使っていただくということで踏み切った」と説明した。
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