違法製造などで業務停止命令を受けた廣貫堂は11日、不祥事の検証を行う第三者有識者による「特別調査委員会報告書」を公表した。同委員会は、不正の最大の原因は「経営層のコンプライアンス意識の希薄さ」とした上で、製品品質を確保する人員含む社内体制、GQP、GMPの実施と管理を行う意識と体制の欠如を指摘した。背景として「経営層は、従業員に対し十分なGMP等の教育を提供していない」ことを挙げ、経営層の問題を重大視する内容となっている。
報告書によると、現場では生産継続を優先し、欠品、製造ラインを止めることの社員の「過剰な恐怖感やプレッシャー」「上の言うことは絶対という風潮の蔓延」などからくる法令遵守意識の欠落、GMP体制の形骸化、各社員の責任と権限の不明確さなどがあったことを指摘した。
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