◆2024年度からの次期医療計画作成指針に、薬剤師確保策が盛り込まれることになった。修学資金貸与など地域医療介護総合確保基金の活用や、都道府県の薬務主管課と医療政策主管課が連携して取り組むことが明記された。ずっと訴えられてきた薬剤師不足の解消に向け重要な一歩となるだろう
◆薬剤師不足は特に地方で深刻さを増しており、最近も各地で大学薬学部に「地域枠」を求める声が上がったり、実際に地域枠選抜制度を新設する薬科大学も出てきた。それだけ問題の大きさを地方自治体や関係者が認識している証左と言える
◆厚生労働省の調査では、病院薬剤師の偏在状況について、病院薬剤師会は不足を強く感じていた一方、自治体はそう感じていないと認識にギャップが見られていただけに、国の医療計画に薬剤師確保策が盛り込まれた意義は大きい
◆それでも国の政策に明記されたとはいえ、薬剤師不足が解消される保証はない。今度こそ、関係者が実効性ある取り組みをいかに行うかが問われることになる。
医療計画に薬剤師確保策
2022年11月21日 (月)
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