TOP > HEADLINE NEWS ∨ 

IκBキナーゼβ阻害薬のPIが終了‐COPD標的にPIIへ

2006年08月25日 (金)

板井社長
板井社長

 医薬分子設計研究所が創製したIκBキナーゼβ(IKK‐β)阻害剤「IMD”1041」が、英国でのPIを終了し、今秋にもCOPD(慢性閉塞性肺疾患)をターゲットに、英国で前期PIIを開始できる見通しとなった。医薬分子設計研究所ではPOC(ヒトでの安全性、有効性の確認)を行った後、導出する方針だ。

 IKK‐βは、細胞質で転写因子NFκBと結合しているIκBをリン酸化する酵素で、NFκBの活性化に関わっている。NFκBの活性化が細胞の増殖やアポトーシスの抑制、血管新生、さらには炎症などと関係することから、IKK‐β阻害剤研究が進められてきた。ただ、これまでのところPIを終了した化合物は報告されておらず、「IMD‐1041」が臨床段階にある唯一のものとされている。

 「IMD‐1041」は、医薬分子設計研究所が独自のコンピュータを利用した論理的分子設計手法をもとに、標的蛋白モデリングからスタートして創製した初めての新薬候補。

 同社がまずCOPDをターゲットにしたは、潜在患者数が膨大であるという市場性と、QOLも悪い疾患であることが大きな理由。これまでの動物実験では、呼吸器の炎症だけでなく、気道と肺の線維化も抑制する結果が得られており、COPDの進行抑制につながることを期待している。

 PIは、健常人にカプセル剤を投与し、安全性と薬物動態を確認する目的で実施。成人男性に対し単回投与(32人)、反復投与(24人)、食事の影響(8人)、高齢者(16人)の試験を行った結果、「高い安全性と良好な薬物動態プロファイルが確認することができた」という。同剤に起因する有害事象もみられなかったとしている。

 前期PIIの結果が良好で、導出がうまくいけば、導出先による日米欧での世界的な開発も視野に入れている。

 24日に会見した板井昭子社長は、PI結果について「IKK”β阻害剤が安全であることと共に、将来に向け難病治療の可能性を示した」と説明している。なお、同剤はII型糖尿病の治療薬としても開発を進めている。



‐AD‐

この記事と同じカテゴリーの新着記事

HEADLINE NEWS
ヘルスデーニュース‐FDA関連‐
医療機器・化粧品
新薬・新製品情報
人事・組織
無季言
社説
企画
訃報
寄稿
研修会 セミナー 催し物
薬剤師認定制度認証機構 認証機関の生涯研修会
薬系大学・学部 催し物
薬事日報
薬事日報 薬学生新聞デジタル
薬業界ニュース解説
薬事キーワード解説
Press Release Title List
Press Release Title List:新製品
行政情報リスト
登録販売者試験・日程一覧
購読・購入・登録
新着記事
年月別 全記事一覧
アカウント・RSS
RSSRSS
お知らせ
書籍・電子メディア
書籍 訂正・追加情報
製品・サービス等
薬事日報 NEWSmart
「剤形写真」「患者服薬指導説明文」データライセンス販売
FINE PHOTO DI/FINE PHOTO DI PLUS