武田薬品は、8月に韓国のソウルに販売子会社を設立する。自社販売地域としては27カ国目。今後、DPP‐4阻害剤「ネシーナ」や骨肉腫治療剤「メパクト」を韓国で申請し、中計最終年度となる12年度までに上市したい考えだ。
これまで同社は、アンジオテンシンII受容体拮抗剤「ブロプレス」やインスリン抵抗性改善剤「アクトス」などの主力製品を他社に導出することで、韓国での事業展開を進めてきた。世界第15位の医薬品市場であり、今後数年間で毎年10%程度の成長が予想される韓国を、アジア戦略の重要拠点と位置づけ、販売子会社を設立することになった。
今後、ネシーナやメパクトを投入する予定で、上市のタイミングに合わせ、MR50人を現地採用する計画だ。