マイルヴァン社長
ノボノルディスクファーマのキャスパー・ブッカ・マイルヴァン社長は24日、都内で行った記者会見で、2月に新発売した肥満症治療薬「ウゴービ」の最大の課題である適正使用について「当局、医療機関、医薬品卸の協力をいただき、当局の期待に応えられている。適正使用はしっかりされている」との認識を示した。有害事象として懸念された希死念慮について、欧州医薬品庁（EMA）から同剤などセマグルチド製剤と関連がないと評価されたことについて、取締役の杉井寛開発本部長は「科学性の高い結論」と述べた。
同剤はGLP-1受容体作動薬の初の肥満症治療薬だが、2型糖尿病適応のGLP-1受容体作動薬の不適正使用が広がっている。同社も強く懸念し、「ウゴービ」の販売初期段階は、厚労省の最適使用推進ガイドライン（GL）の遵守を徹底して適正使用を最重点に取り組む姿勢を示していた。
【おことわり】
記事初出時、「同製剤の不適正使用も広がっている」とあったのは「2型糖尿病適応のGLP-1受容体作動薬の不適正使用が広がっている」との趣旨です。本文を趣旨どおり修正します。
＊ 全文閲覧には、薬事日報 電子版への申込みが必要です。
