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【2023年年頭所感】Dgs薬剤師の資質向上に注力‐JACDS会長

2023年01月10日 (火)

日本チェーンドラッグストア協会会長 池野隆光

池野隆光氏

 新型コロナウイルスの感染は、現在もインフルエンザとのダブル流行が懸念される第8波が言われています。オミクロン株対応ワクチンの接種が推奨されていますが、以前ほどの深刻さはないように見えます。

 医療の非常事態などは都道府県知事に委ねられ、国は全国旅行支援で外出を奨励するように経済活動を優先しています。抗原検査キットのスイッチOTC化が実現し、今後の私たちの役割も変化してきています。大きな変化の中でJACDSが果たす役割は大きく、商品供給から地域支援まで幅広い領域で活動することとなりました。今年は以下に示す事柄について積極的に活動していきます。

 ・環境に配慮したリサイクル社会への取り組み

 JACDSでは、プラスチックごみの削減などに取り組んでおり、多くの生活必需品を取り扱う事業者としての責任を認識し、使い終わった日用品の空き容器の回収などの実証実験を行い、実効性を確認します。

 ・ドラッグストア薬剤師の育成への取り組み

 ドラッグストアの調剤比率は年々高まっています。調剤は薬剤師の専権業務ではありますが、OTC医薬品や健康食品、サプリメントとの飲み合わせの知識が欠かせません。これからのドラッグストア薬剤師のあり方に焦点を当てた「薬剤師フォーラム」の開催を予定しています。

 ・医薬品登録販売者の資質向上への取り組み

 医薬品登録販売者はドラッグストア業界発展のキーマンと言っても過言ではありません。その役割は大きく、資質向上への取り組みが欠かせません。「JACDS版受診勧奨ガイドライン」を作成しました。まだ4症状のみとなっていますが、さらに症状を増やしていきたいと思います。

 ・「食と健康」をドラッグストアの柱とする取り組み

 JACDSでは、健康に資する「食」についての「考え方・扱い方」について取りまとめています。現在は「食と健康アドバイザー制度」の構築を目指して活動中です。

 今やドラッグストアは地域になくてはならない存在となり、業界自体も10兆円産業に手の届く位置まで近づきました。一般生活者の健康に関して、医療や環境の問題などにも積極的に発言していきます。

 会長就任と同時に唱えた「尊敬される企業集団を目指す」活動を本年はさらに加速したいと思います。



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