
日本薬剤師会学術大会が17~18の両日、和歌山市内で開催され、分科会ではOTC医薬品の活用をめぐり討議した。日本OTC医薬品協会の磯部総一郎理事長は、医療・介護・福祉の人手不足が本格化する2040年問題に向け、地域医療でOTC医薬品を活用していく方向性を提言。地域薬剤師会が主導したOTCのフォーミュラリ化などの政策アイデアを披露した。一方、医師からは、医療用に使われていないOTC独自の成分・配合について、医師や薬剤師の情報不足が指摘され、適正使用に向けてはOTC独自成分のリスク研究と医療者に対する教育が必要との考えが示された。
磯部氏は、「医薬分業推進政策、対物中心の調剤報酬が限界に来ている。中間年改定の本格導入で薬局経営は厳しくなる」と指摘。その上で、「保険診療とOTCは別物との考え方があるがトータルで見るべき。今後、薬局は調剤とOTCを柱とすることが必要」と訴えた。
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