エーザイとH.U.ホールディングスの子会社の富士レビオホールディングス(HD)は23日、アルツハイマー病(AD)など神経変性疾患による血液バイオマーカーの共同研究と社会実装に関し覚書を締結したと発表した。具体的な取り組みは今後検討するが、ADの血液バイオマーカーとして有力視されている217位リン酸化タウ蛋白(p-Tau217)を対象にした検査試薬の社会実装も検討する。エーザイは、早期AD薬「レカネマブ」の治療の普及拡大に向け、患者の身体的負担が少ない簡便な検査法の創出について、複数社と取り組んでいる。
覚書は、全世界に適用される。富士レビオHDの米国子会社は9月に、血漿中のp-Tau217を対象にした検査試薬を米国で承認申請しており、承認されれば、ADの診断補助目的とした米国で初めての血液用体外診断薬となる可能性がある。
* 全文閲覧には 薬事日報 電子版 » への申込みが必要です。