島津製作所は3月11日、韓国の販売子会社Shimadzu Scientific Korea Corporation(SSK)と同国の忠南大学校と、「研究機器および技術開発の強化」「産学研究協力の促進」などを目的とした基本合意書(Memorandum of Understanding、MOU)を2月21日に締結したと発表した。
島津グループと同校は、長年、分析計測機器・医用機器の取引関係があり、近年SSKは主にヘルスケア、グリーン領域などの研究開発機器を同校へ提供している。
今回、締結したMOUにより、両者は共同研究・共同開発も視野に入れた産学連携を開始し、研究人材育成のためのプログラムの開発や国際共同研究プロジェクトへの参画に共同で取り組んでいく。また、研究開発機器メーカーとアカデミアが有する知見を融合して、社会課題の解決のための研究開発を推進していく。
同校は1952年に設立され、韓国中部の大田広域市に位置し、理工系や医学・農学分野の教育・研究に取り組む国立大学。2028人には、同市の新洞に新キャンパスを建設し、同市が推進する「Sindong Bio Cluster」でバイオ医薬品の研究、生産、品質管理などの全般的な支援と人材育成における中枢的な役割を果たす計画がある。