アルケアをコンバテックジャパンは3月25日から、国内物流における医療用品の共同配送を開始している。アルケアは2023年に開始した同業企業との共同配送に続き2社目、コンバテックジャパンは医療機器製造販売会社との共同配送は初めてで、医療品の安定供給を目指していく。
医療用品はその性質上、流通過程を含め、安定した供給が求められる。しかし、「2024年問題」や燃料費高騰などが懸念される中、医療品の安定した配送にリスクが生じている。
そこで、医療用品を提供するメーカーである両社は、創傷ケア、オストミーケアの一部で競合関係にあるが、共通の取引先も多いことから、業界共通の社会問題である安定供給とコスト抑制に対応するため、今回、共同で物流プロセスの改善に着手することにした。
両社の共同配送は、3月25日から東日本の一部取引先への配送から開始した。両社がそれぞれ各取引先へ配送したトラックを一本化することでトラック台数を削減し、輸送の積載率向上、ドライバー不足の軽減、物流コストの抑制、二酸化炭素削減による環境負荷軽減などへの貢献が期待される。この共同配送の取り組みについては、今後の取引先や対応エリアのさらなる拡大を検討していく。