
ロート製薬は、漢方薬シリーズ『和漢箋』から、「ロート独活葛根湯錠(どっかつかっこんとうじょう)」を10日に新発売した。
「独活葛根湯」は血流改善する「地黄」や身体を温める「桂皮」、鎮痛・抗炎症作用を持つ「独活」、こわばった肩や首などの筋肉をゆるめる「葛根」、急激な筋肉の痛みやけいれんを鎮める「芍薬」など9種類の生薬から構成される漢方薬。服用すると身体がぽかぽか温まり、血流改善作用と鎮痛作用が働き、こわばった筋肉をほぐして、「ガチガチ」肩こりや辛い五十肩などに効果を発揮する。
同社調査では、日本人の約6割が肩こりに悩んでおり、そのうち5年以上悩んでいる人が約70%と、慢性的な症状に悩んでいるケースが多いことも分かっている。現在、肩こり対策の医薬品市場は843億円で、中心は湿布薬などの外用消炎鎮痛剤が半数を占めており、肩こり対策として内服薬を使用する人は7%程度と少ない。
にもかかわらず、内服薬市場は368億円と非常に大きく、今後の伸びが期待できるという。肩こりは、重症な人ほど内服薬を服用する傾向が高く、内側から肩こりを治す漢方薬への潜在ニーズも高いと同社は期待している。
『和漢箋』シリーズの2009年度販売金額は45億円と、06年の発売以来、好調をキープしている。今回の「独活葛根湯」を含めて全12処方あり、同社では今後も『和漢箋』シリーズ全体を育成し、漢方薬市場の活性化を図る考え。
税込み希望小売価格は、84錠(パウチ/7日分)が1680円、252錠(瓶/21日分)が3990円。