マツモトキヨシホールディングスは17日、子会社マツモトキヨシの社長に、吉田雅司会長(マツキヨHD社長兼COO)が12月1日付で就任すると発表した。吉田会長が社長兼務の形で、経営の陣頭指揮を執る。なお隼田登志夫社長は退任し、マツキヨHD執行役員に専任となる。
マツキヨHDの11年3月期中間決算は、これまでフランチャイズ契約を締結していた3社(ミドリ薬品、中島ファミリー薬局、ラブドラッグス)を子会社化したことで、連結売上高は2127億1800万円(前年同期比7・6%増)と増収となったものの、営業利益71億3200万円(11・1%減)、経常利益81億3700万円(9・8%減)、中間純利益18億5900万円(61・4%減)と、大幅な減益になる厳しい結果となった。
経営体制の変更についてマツキヨHDでは、このような決算になった要因として、「グループ全体の競争力や営業力の低下が挙げられ、営業力強化に向けた構造改革が急務である」とし、「グループシナジーを最大限に発揮すると共に、各種改善施策を水平展開することからも、グループの中核事業会社であるマツモトキヨシにおいて、営業力強化と改革を行うことが今後の成長につながり、それらを機動的かつ迅速に進めるためには、ホールディングスが全面的に支援する体制が必要であると判断した」としている。
営業力強化に向けた取り組みとしては、郊外型ドラッグストアの再構築とブロック体制の再強化、地域に密着した商品政策の強化、グループ全体での統一した販売促進策の再構築、販売活動の活性化に向けた人材育成の強化‐‐を挙げている。