厚生労働省の「統合医療」のあり方に関する検討会は5日、第4回会合を開いた。統合医療の提供主体や論点整理をめぐって異論が相次ぎ、議論が紛糾。座長の大島伸一氏(国立長寿医療研究センター総長)が「医療という言葉で(統合医療を)どこまで許容できるか、もう少し考えてみる必要がある」と引き取った。
この日、情報発信が議題に上がった検討会では、意見交換で羽生田俊構成員(日本医師会副会長)が「そもそも統合医療は効果があるのか。費用対効果から見て無意味ではないか」と総合医療を問題視。これに対し、渡辺賢治構成員(慶應義塾大学医学部漢方医学センター副センター長)は「正しい情報が正しく利用されていない」と指摘した上で、「統合医療が患者の希望につながることもある。そこまで否定していいか」と述べ、座長の大島氏は「効くか効かないか分からないものということは示すべきだが、根拠がないことを理解して、(統合医療を)選択するのは患者の自由裁量」とした。
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