
佐藤製薬が展開する、フランス発のスキンケアブランド「ユリアージュ」は、今年で日本上陸13年目を迎えた。昨年には大人ニキビをターゲットにした新シリーズ「イセアーク」も加えるなど、ブランドの活性化を図ってきたが、このほど特に女性ユーザーからの要望が多かった「ハンドクリーム」を新発売し、ラインナップが拡充された。
ユリアージュとは、フランス東部・ベルドンヌ山脈の麓にある湯治場の名前で、同所は2000年以上も前から温泉療法地として知られている。この中で、フランス政府公認の温泉治療施設「ユリアージュ・ステーション」では、アトピー性皮膚炎や慢性湿疹、手術後の傷の治療などに、ユリアージュ温泉水が使われている。
大自然のフィルターに濾過され、約75年もの歳月をかけて湧き出るユリアージュ温泉水は、ミネラルを豊富に含む天然のアイソトニックウォーターで、この温泉水の優れた効果に着目し、製品化されたのがユリアージュブランドの高保湿スキンケアシリーズ。佐藤製薬では02年に日本で発売を開始し、これまで化粧水やメイク落とし、洗顔料、保湿化粧水・保湿クリーム、リップケアなどを展開。さらに、ユリアージュ温泉水と植物エキスで、皮脂のたまりにくい肌に導く「イセアーク」シリーズも、昨年から加わった。
同社によると、「とりわけ部分ケアのリップクリームが、口コミを契機に注目を集め、長年ベストセラー製品として多くのユーザーに支持されている」という。今回、部分ケアにハンドクリームを追加発売したことで、より幅広い層でのブランド認知拡大と、さらなる拡売を期待する。
新発売の「ユリアージュハンドクリーム」は、ユリアージュ温泉水を30%配合。このほか保湿成分として、シア脂、植物性グリセリンを配合し、潤いが瞬時に浸透して、さらっとした使用感と共に手肌をしっとり保湿する。アクアフローラルの香りで、弱酸性、アルコールやパラベンフリー。
容量は50mLで、1日数回の使用で約1カ月間使える。税別希望小売価格は990円。