◆「ハックドラッグ」等を展開するCFSコーポレーションが、今春に予定していた調剤薬局最大手との経営統合は、このほど開かれた臨時株主総会で否決という結末を迎えた。同社が将来を見据えて実現を目指した統合案は、結果として4割強の株主の反対で断念されることとなったが、賛同していた株主の心境も複雑だろう
◆筆頭株主であるイオンの提案を受け入れることが、今後のCFSにとって最善策だったのかどうかは、非常に判断が分かれるところだ。この件については、上場大手のドラッグストア経営幹部も、発言する立場ではないと明言を避ける一方で、「難しい時代になったのは確か」とする
◆今回の件は、個人株主の賛否も重要な決め手となったが、それ以上に金融機関や主要取引先も議決権を握っていた。取引先としては該当企業の安定株主ではあるが、相手とも取引がある。果たして決断を迫られた場合には、どちらかを優先せざるを得なくなる
◆CFSでは労組、従業員の全員が経営陣の判断を支持していた。一部株主の意向が、最も重要と思われる“働く側”の意欲を左右するとなれば、まさに難しい時代である。
難しい時代
2008年02月04日 (月)
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