第一三共は、HER2発現胃癌・胃食道接合部腺癌患者を対象とした抗HER2抗体薬物複合体(ADC)「DS-8201」の日米共同第I相試験の最新データについて、抗HER2抗体「トラスツズマブ」と化学療法による前治療を受けた患者44人に対する全奏効率が45.5%と高い有用性が示された。この結果は、米サンフランシスコで開催中の「米国臨床腫瘍学会消化器癌シンポジウム2018」で発表された。
現在、HER2を標的としたトラスツズマブによる治療後に進行したHER2発現の再発・進行性胃癌に対し、標準的に使用されている抗HER2療法はない。今回の結果に関する有効性については、患者44人に対する「DS-8201」の病勢コントロール率は81.8%だった。トラスツズマブとイリノテカンによる前治療を受けた患者23人に対する全奏効率は43.5%、病勢コントロール率は82.6%となった。
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