◆医師が処方するスマートフォン向け治療アプリの開発が加速している。治療アプリは、医薬品以外の新たな治療選択肢として、副作用リスクがないといった患者志向の治療の実現が見込まれる
◆デジタル医療のスタートアップ「キュア・アップ」は、今年度中の申請を目指すニコチン依存症治療アプリの開発に加え、非アルコール性脂肪肝炎治療アプリの臨床試験、さらに高血圧症治療アプリについても臨床研究を開始した
◆不眠症もアプリで治療する時代が来るかもしれない。睡眠薬による依存形成などが課題となっている中、デジタル医療スタートアップ「サスメド」が2020年度の上市を目指し、不眠症治療アプリの第III相試験を開始した。製薬企業では、田辺三菱製薬も、医薬品とデジタルを融合したデジタルメディスンの取り組みの一環として、国が治療用アプリの開発を視野に入れる
◆国が目指す未来社会として、仮想空間と現実空間の高度な融合した「ソサエティ5.0」を提唱する中、治療アプリがその一端を担うことに期待したい。
治療アプリ開発が加速
2018年06月29日 (金)
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