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「癌ゲノム医療」の動きが加速

2019年05月13日 (月)

◆年間30万人以上の国内患者が死亡する癌の治療法として、一人ひとりの遺伝子情報に適した治療薬を投与する「癌ゲノム医療」をめぐる動きが活発化している
◆一度に複数の遺伝子変異をチェックできる遺伝子パネル検査の保険適用に向けた議論が中医協で進められているほか、ニーズ増加に対応するため、検査結果を解析する専門家配置という高度な機能を備えた拠点病院が今秋にも全国規模で指定される見通しだ
◆ただ、遺伝子検査にかかる費用が数十万円と高額であることや、検査実施後も実際に治療を受けられる患者は少数であることなど、課題も山積している。一方、ゲノム医療が万能と誤解している国民も少なくない
◆厚生労働省の調査によると、癌は1981年から日本人の死因トップを占め続ける国民病で、将来の有効な癌対策としてゲノム医療に期待を寄せる患者や家族は多い。実用化を進めるための議論が必要なことは言うまでもないが、並行して治療内容を分かりやすく国民に周知する時期が来ているのではないだろうか。



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