住友ファーマの野村博社長は10月31日、東京本社で開いた2023年3月期中間決算説明会で、通期の最終損益の見通しが150億円の赤字になると発表した。期初には220億円の黒字を予想していた。パーキンソン病に伴うオフ症状治療薬「キンモビ」の減損損失計上などが影響した。23年2月には抗精神病薬「ラツーダ」の独占販売期間終了を迎えるといったマイナス要因もある。野村氏は24年3月期も赤字の可能性が「非常に高い」と話した。
23年3月期中間決算では、キンモビに関する減損損失約544億円を計上。20年に米国で上市したが、想定したほどのニーズがなく、プロモーション活動を中止する方針だ。ピーク時売上高500億円を見込んでいた。
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