厚生労働省は17日、富士フイルム富山化学の抗インフルエンザウイルス剤「アビガン錠」(一般名:ファビピラビル)について、新型コロナウイルス感染症に対する観察研究における使用・管理状況等の確認結果を公表した。医療機関5施設429人で不適切な使用が確認されたが、健康被害は報告されなかった。
アビガンをめぐっては、コロナに対して承認された治療薬がなかった2020年5月、政府が観察研究の枠組みで使用を許可したものの、21年12月に新規患者への投与を止めるよう対象医療機関に要請。「供給されたアビガン全てを入院患者に処方していたか」など、適切に使用、管理していたか確認するよう求めていた。
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