DX推進に役立つ機能を搭載‐EMシステムズ MAPs for PHARMACY DX
EMシステムズが昨年12月に販売を開始した「MAPs for PHARMACY DX」は、2019年にリリースした「MAPs for PHARMACY」のコンセプトをリニューアル。「対人業務の強化」「新型コロナウイルスとの共生対策」「電子処方箋」「患者のデジタル活用」など薬局を取り巻く様々な環境変化に対応し、薬局現場におけるデジタルトランスフォーメーション(DX)の推進に役立つ機能を搭載している。
製品コンセプトは、「薬局DXを表現するオールクラウド・オールインワンコントロール」「薬局・薬剤師の『対人中心への転換』に対応したインテリジェンスサポート」「データドリブンな経営サポートとローコストオペレーションの支援」の三つ。
これまでベンダーから別々のシステムを導入した場合、各システム同士の連携が不十分であれば、経費や時間の負担が大きく、メリットを実感することは少なかった。PHARMACY DXでは、単純にレセコンと電子薬歴の一体型を提供するのではなく、予約・受付から調剤、服薬指導、配送、フォローアップまでのトータルの管理ができる「オールインワン・ファーマシープラットフォーム」として提供している。
搭載している機能は、ユーザーとのつながりを深める「SoE」、業務の正確性や継続性を支える「SoR」、分析・洞察により成長や深化を生み出す「SoI」の三つの領域において機能拡充を図っている。
オンライン資格確認や電子処方箋等の導入により、現場が変化する中で受付業務では「処方箋集中受付」や「処方箋リーダー」を提供している。「処方箋集中受付」では、クラウド型レセコンの特徴を生かして、処方箋入力作業をどこでもできるようになる。
また、「処方箋リーダー」は電子処方箋未対応の医療機関から発行された処方箋や二次元シンボルがない処方箋でもAIを活用して読み取り、レセコンへ取り込め入力作業の大幅な削減を図る。
さらに、薬剤師の対人業務の実践に向けて、服薬指導やフォローアップの支援機能を拡充している。検査値をもとに最適な投与量や禁忌などを自動的にチェックする機能やLINEを活用して患者のスマートフォンにURLを送信し、必須確認事項を入力してもらうと、それが電子薬歴の下書きとして反映される。事前ヒアリングからフォローアップまで広く活用できる機能もある。
医薬品発注業務では、発注方法自動設定機能により、電子薬歴に記載された次回来局日の情報に基づいて、最適な医薬品発注点を提案。本部主導の発注管理を実現し、薬剤師が対人業務に集中できる環境を作ることができる。経営支援機能としては、BIによる入力済みレセコン・薬歴データを経営上必要なポイントで見える化し、かつ動的にシミュレーションすることも可能だ。
EMシステムズ(MAPs for PHARMACY DX)
https://www.emsystems.co.jp/maps_series/for_pharmacy_dx/