保険薬局におけるDX実現を加速‐ノアメディカルシステム NO@H FOR THE PHARMACY V7
ノアメディカルシステム(福岡市)は、昨秋から販売を開始した調剤薬局支援システム「NO@H FOR THE PHARMACY V7」(ノア フォーザファーマシー バージョン7)に、1月26日からスタートした電子処方箋に対応した機能を搭載した。
「NO@H FOR THE PHARMACY V7」は、25年以上にわたる薬局ユーザーの要望を調査研究し、レセコンに求められる基本機能である「入力」「チェック」「投薬」「会計・請求」に至るまでの一連の業務を、快適・簡単に行えるようにバージョンアップ。三つの「進化」「新化」「深化」を具現化している。
処方入力では、過去の処方内容をドラッグ&ドロップで簡単に転記でき、入力作業が大幅にスピードアップ。より使いやすく“進化”している。さらに「今回・前回の処方比較」が確認できるように処方比較画面を配置して、患者情報等の分析・評価ができ、適切な処方監査につながる。画面デザインは、フルHDの解像度に対応したワイド画面に“新化”し、必要な情報を分かりやすく配置。2022年度調剤報酬改定内容に沿ったリフィル処方箋の入力、表示も正確に行うことができる。
標準装備しているファイリングシステム(投影機能)では、処方箋をスキャンした画像を見ながら医療従事者が処方入力、薬剤師は処方箋の原本をもとに処方監査・調剤と同時に行える。取り込んだ画像は、患者データとして保存でき、投薬ミスの防止や患者からの問い合わせ、監査時の記録として活用できる。
また、医療事故防止のチェック機能もより高度に“深化”している。医薬品データベースによる相互作用、病態などの自動チェック機能のほか、薬物動態学的セーフティマネジメントシステム「PHACOSAM」(ファコサム)では、TDM対象薬物・小児薬用量の薬物動態的評価、そして腎機能評価予測値を推算することで腎排泄型薬剤の処方監査の強化につながる。
連携する電子薬歴システム「SOAP.Q&S i-PROUD」(アイプラウド)は、従来からの基本性能はそのままに、前回処方に薬歴で次回確認したいことを申し送りとして記録し、再来時の調剤前に確認したい事項をポップアップさせて、薬歴管理の継続性を実現し、質の高い安心・安全な薬物治療を実現する。
25年3月を目標に掲げられている電子処方箋の普及においては、オンライン資格端末と全てが同一ネットワーク内にあることから、電子薬歴システム側でHPKIカードを用いて薬剤師が調剤確定や疑義照会内容を報告し、電子処方箋サーバに返すことができるという大きなメリットがある。
1月下旬からサービスを開始した「電子処方箋機能」では、レセコン・電子薬歴で重複投薬等のチェックの確認、レセコンと連携して電子署名、調剤結果の登録・管理を行うことができ、電子処方箋管理サービスと連携した薬局業務DXを推進する。
ノアメディカルシステム(NO@H FOR THE PHARMACY V7 )
http://www.noah-medical.jp/web/