武田テバファーマ、武田テバ薬品の社長兼CEOの松森浩士氏が退任することになり、後任には執行役員マーケティング・ポートフォリオ本部長の豊原善弘氏が6月1日に就任すると、両社は3日に発表した。2016年から社長を務めてきた松森氏は社を離れる。
交代理由を同社は、就任直後から取り組んできた▽安定供給体制の強化▽財務体質の改善▽企業評価の向上――などに一区切りついたことを挙げている。
豊原氏は1961年12月生まれ、61歳。当時の田辺製薬に入社後、日本モンサント、当時のファルマシア、ファイザーにおいてキャリアを重ねた。12年にはムンディファーマ、14年にはホスピーラ・ジャパン、16年にはイルミナの各社の社長を務めた。18年5月に武田テバファーマに入社し、現職。
豊原氏は、「まずはこれまでに松森社長が中心となって育んできた企業文化、すなわち患者さん中心、コンプライアンス重視といったことをしっかりと引き継いでいく」としている。