MSDの白沢博満上級副社長は4月30日、横浜市内で開催された日本感染症学会総会で講演し、感染症治療薬開発の現状に危機感を示した。AMR(多剤耐性菌)アクションプランが制定されて様々な対策が進められたが、「5~6年経って感染症治療薬開発に大きな変化が生じたとは思えない」との見方を示した。抗菌薬開発への投資拡大には社会的理解が必須との考えを示し、「一般の消費財のように国民に分かってもらえる発信が大事」と述べた。
日本医療研究開発機構(AMED)によりAMR創薬で標的とする病原菌リストが作成され、開発優先度が最も高い8種類の病原菌が公表された。
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