エーザイの内藤晴夫CEOは、15日の決算説明会で早期アルツハイマー病(AD)治療薬として承認申請中のレカネマブについて、今年中に日本、米国、欧州、中国でフル承認を取得し、「早期アルツハイマー病に対する第一選択薬としてのポジショニングを確立したい」と語った。今年度中にはレカネマブによるアルツハイマー病治療が継続して行えるよう、4週に1回投与の維持投与、オートインジェクター製剤(皮下投与)を申請する予定だ。
内藤氏は、「シンプルなペーシェントジャーニーを確立したい」と述べ、当事者が初期の兆候を認識できるためのアプリによる認知機能の自己検査、開業医による簡便スケールによる診断と専門医への紹介、PET検査・CSF(脳脊髄液)検査や簡便な血液バイオマーカーによるアミロイドβ検査、レカネマブの初回投与、維持投与への移行と患者や家族に大きな負荷をかけることなく、診断から治療まで受けられる体制整備を進めていることを説明した。
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