中央社会保険医療協議会薬価専門部会は26日、2024年度薬価制度改革に向け、新薬の薬価収載後の評価をめぐり議論した。再算定ルールについては、製薬業界から他社品目の市場拡大に伴い、その薬理作用類似薬全てを連座的に薬価を引き下げる「共連れルール」を廃止するよう要望されているが、委員からは「保険財政への影響を踏まえ検討すべき」「適用対象外措置の延長ルールが設けられたばかり。時期尚早」との慎重な意見が出た。
森昌平委員(日本薬剤師会副会長)は「共連れルールは薬理作用が類似であっても効能が異なるものが対象となっており、導入当初想定されなかったものが対象となっている。類似薬効比較方式で算定されても、類似性の程度や考え方が以前とは異なってきている。類似品への影響を丁寧に見た上で、どのような仕組みにするのか市場拡大再算定全体で整理していくべき」との考えを示した。
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